骨格筋には収縮と弛緩という二つの作用がありますが、筋肉の運動には収縮によってむたらされるものであり、弛緩は筋肉の運動とはみなしません。
弛緩は単に筋肉が元の永さに戻ることであって、筋肉の運動を引き起こすことはありません。
脳や脊髄で起こった収縮の命令は、運動神経を通って筋小胞体へ伝えられます。
筋小胞体は、筋原線維を網状に取り囲むように包んでいます。
その末端部にはカルシウムイオンが蓄えられています。
筋小胞体に収縮の命令が伝えられると、そこに蓄えられていたカルシウムイオンが放出され、筋原線維のアクチンとミオシンに降り注ぎます。
アクチンとミオシンが結合し、さらにアクチンが活性化されミオシンの間に滑り込んでいきます。 この滑り込み運動が起こると筋節は短くなり、筋肉の収縮が起こります。
脳と脊髄からの収縮の命令が止まると放出されたカルシウムイオンは速やかに元の筋小胞体に回収されます。
それとともにアクチンとミオシンの化学的作用も止まるので、両者は離れて、すべての筋節は元の長さに戻り、そこで筋肉は弛緩を終えます。
骨格筋は骨に付着しています。その骨の中には、関節を作っているものがあります。
関節は骨と骨がつぎ合わさったものです。
関節を作る一方の面は凸(関節頭)、他方は凹(関節窩)になっています。
両方の面は関節軟骨におおわれ、関節軟骨は表面は滑らかで弾力性に富んでいます。 関節が動くときには、関節軟骨と関節軟骨が擦れ合います。
関節面は摩擦を小さくするようにできているので、筋肉の収縮によって、関節は滑らかに動くことができます。
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